「ブログに何を書けばよいかわからない」
「うまく文章がまとまらない」
「せっかく書いても全然読まれない」
そんなあなたにおすすめの本を紹介します。
「書ける人だけが手にするもの」斎藤孝・著
これは文章術の指南本です。ほかの文章術の本と比べて面白いと思ったのは、書ける人が見ている景色が知れること。文章の書き方だけではなく、書くことの意義を見直すことができます。これを読むと文章を書くことが好きになり、ブログ運営を続けるモチベーションにもなる一冊となっています。
著者の斎藤孝さんは、累計1000万部以上の発行部数の実績がある「読まれる文章を書ける人」
書ける人は何を手にする?
私が本書の中でいちばん大切だと感じた部分が
「物事を深くとらえること」こそが認識力であり、書くことが与えてくれる最大の恩恵なのです。
書ける人だけが手にするものp164 より引用
という点です。
あなたの回りにもいませんか?ものすごく仕事ができる人。
メールの文章は端的で分かりやすい、仕事の段取りもスムーズで無駄がない。指示は的確で分かりやすい。どうしたらそんなこと思いつくの?っていうくらい鋭い質問。大量の仕事を綺麗に片付けつつも定時でサッと帰る。
「自分と何が違うんだろう」
「自分もあんな風になれたら、、、」
と憧れることもあるでしょう。
不思議に思いませんか?
どうして同じ仕事をしても、差がつくのでしょうか。
それは持って生まれた才能でしょうか?
違います。
それは「書ける人が手にするアルもの」を持っているからです。
では、書ける人は何を持っているのでしょう?
それは、先に紹介した一文。
「物事を深くとらえること」こそが認識力であり、書くことが与えてくれる最大の恩恵なのです。
書ける人だけが手にするものp164より引用
この一文を読んだときに気づきました。
「見えている景色がちがうんだな」
仕事ができる彼ら彼女らは特殊な目をもっている。
分かりやすくいうと、
トンボの目
トンボの目は複眼といってハチの巣のような六角形の小さな目が二万個集まって1つの目になっています。
小さな目の一つ一つに映し出された情報は神経を通じて、脳内で1つの映像となるようです。
書ける人というのは、いろんな角度から情報をみて繋ぎあわせる目、つまりトンボの目を持っていたのです。
なんとなく分かって頂けましたか?
本書では、いかにしてトンボの目をてに入れられるか?について書かれた本です。是非あなたも手にとって、トンボの目を手にいれてみませんか?
あなたの中に宝は眠る
『書き言葉というのは、その暗闇を照らすランタンのようなものなのです。』
書ける人だけが手にするものp19より引用
つまり、あなたの中には「すでに眠っているお宝がある」と著者が教えてくれているよう。
自分の内面あるお宝(光る才能)は書き言葉を知ることで、見つけることができる。
そう考えるとワクワクしませんか?
まるで、
ひとつなぎの大秘宝ワンピースを探す大冒険。
大いなる旅のなかで、素晴らしい仲間(書き言葉)と出会い、困難を乗り越え(書くこと)ながらみずからを成長させていく。ゆくゆく手にする大秘宝ワンピース。それは、すでにあなたの中にあるものかもしれません。
「ちょっと大げさじゃない?」
と思うかもしれません。
そう思ったあなたにこそ読んで欲しい。
書き言葉のもつ力を使って、あなたの内面を探ることの面白さを知って欲しい。
本書では、大航海をするための航海術(文章術)が書かれています。あなたも大いなる大航海の旅へ出かけませんか?
書籍は先人の肉声
『書籍というかたちに「凍結」された先人の肉声を、後世に生きる自分が「解凍」している』
書ける人だけが手にするものp184より引用
読書をすることで「凍結」された先人の知恵を「解凍」して、その豊かな思考や感情を味わうことができる。
言葉で書かれたものを読む読書は解凍しやすい。
書籍の解凍に慣れてきたら、本以外の作品からも先人の肉声を読みとれるようになります。
たとえば、映画にドラマ、音楽、ゲームなどなど優れた作品はいたるところにありますよね。
恵まれていると思いませんか?
ほんの少しのお金があれば、名著が楽しめる時代に生きていることに。
感謝の気持ちが湧くとともに、
「一生のうちにあと何冊本が読めるかな?」
とも考えます。
ギネス世界記録で、世界最高齢に認定された人は119歳。
ひらがなが読めるようになるのは5歳くらい。
1日1冊とすると、人は死ぬまでに約4万冊の本を読むことができる計算です。
まずは、あなたの死ぬまでに読んだ本として1冊いかがでしょうか?
本書では、書籍に凍結された先人の肉声を解凍する方法が書かれています。
豊かな先人の知恵をこんなに簡単に手にできるすごい時代に生きている。
そんなことに気づかせてくれた「名著」です。
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