日々決断の連続
「今日はどんな服を着ていくか」
「この人と結婚して良いのだろうか」
「なに食べようか」
「転職するならどうするか」
大なり小なり人は1日に3万5000回決断をしているらしい。
なのに、
「どーしてあんなことに……」
と後悔していることもあるだろう。
それもこれも最良の決断をするには、
ルールがあることを学んで来なかったから。
そこで今回紹介する本は、
「超決断力」メンタリストDaiGo・著
特にためになったポイントを3つ紹介する。
世界最高機関が採用する「決断スキル」
クネビンフレームワーク
gps、インターネットを開発したDARPA(米国国防高等研究計画局)が使っているフレームワークらしい。
ざっくり説明すると、
決断には4つの状況がある。
それは
混沌、複雑、面倒、単純。
各状況に応じて決断する考え方をまとめたのがクネビンフレームワーク。
ただし、これを使うには以降に紹介する内容を抑えて置くことが重要。
決め方の”決め方”を決めているか?
禅問答みたいな見出しになってしまったが、
要するに
あなたは決断するときのルールを決めているか?
ということ。
クネビンフレームワークで決断するには、
そもそもあなたの価値観はなに?
がわからないとこのフレームワークは使えない。
そこで本書には10の質問という形で価値観を洗い出すワークがあったが、
正直物足りなかった。
というあなたには自己理解のプロが書いた
「やりたいことの見つけ方」をオススメする。
悩みを明確にする●●●●の法則
あなたは知っているだろうか?
人の悩みには4つに分類される。
健康、夢、人間関係、お金
これらの頭文字をとったものを
HARMの法則という。
本書のなかでメンタリストDaigoがこの法則を使った体験談がわかりやすかったので紹介する。
「テレビ出演を辞めたい」
DaiGoはテレビ出演が増えて年収一億を越えた頃、結果を出さないといけないプレッシャーや業界特有の人間関係で疲弊していくなかで思ったそう。
でも、テレビ出演を辞めたあと、
「どうするのが最善の決断なのか」
「そもそも何に悩んでいるのか」
がわからなかったらしい。
「いま絶対に必要なものはなにか?」
このように自身に問いかけ以下のように整理。
H 健康に問題ないが、テレビ出演が健康に悪影響を与えている
A テレビ業界で成功したい野心は無し、もっと別の分野で成功したい
R 人間関係に重きをおいてない、本を読んで猫と生活できれば幸せ
M 本を読むにも猫と住むにもお金が必要
そこで、DaiGo はテレビ出演の傍ら講演、コンサル、ディナーショーなど他の分野で稼ぐ方法を模索していちばん自分に合った「ニコニコ動画で心理学を解説する」ことでお金を稼ぐに至ったそう。
これを読むとHARMの法則を使い方以外に気づいたことがある。
それはDaiGoなりの
「やりたいこと」
がハッキリしていたということ。
「本を読みたい」「猫と暮らしたい」
こうした自分のやりたいことが明確であるほど、最善の決断ができたのだと感じた。
以前わたしも
「やりたいことリスト」
なるものを作ったことがある。
でもなぜかしっくりこなかった。
それは
「非常識な成功法則」
を読むことで納得した。
やりたいことと言いつつ
そこには”やりたくないこと”が含まれていたから。
誰かの手垢にまみれたやりたいことを模倣しようとしていただけだった。
今わたしも混沌の状況でもがいている。
「このまま雇われて働く人生でいいのか」
そう思いはじめてこの本を手に取れたことは幸いだった。
自分なりの「HARM」と「やりたいこと」を整理しようと思う。
ここでもまた「やりたいことの見つけ方」が役にたった。
ToDo
あなたは本を読むだけで満足していないだろうか?
わたしは1冊につき1つは行動に移すことにしている。
✅価値観リストを作る
成長、冒険、楽しさ
3つにしぼったが、
自分の価値観を絞ることが案外骨折れることに驚いた。
著者紹介
メンタリストDaiGo
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動。趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通いなど。ビジネスや話術、恋愛、子育てまで幅広いジャンルで人間心理をテーマにした著書は累計400万部を超える。主な著書に、『自分を操る超集中力』『知識を操る超読書術』(かんき出版)などがある。
もくじ
序章 決断力を鈍らせる「3つの誤解」
第1章 決断力を高めるために知っておくべき、「決断の4つの種類」
第2章 決断麻痺を引き起こす「5つの罠」
第3章 「決断のルール」が最強の決断をつくる
第4章 答えのない問題でも「2つのルール」を知れば決断できる
第5章 科学が証明した、決断ミスを減らす7つのアプローチ
特別章 さらに決断力を上げるための4つの方法
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