【塵も積もれば山となる。】
『一生お金に困らない山投資の始め方』永野彰一・著
今回読んでみた一冊は、「電柱から敷地料が入ってきた」というきっかけから「山投資」のビジネスになるまでの具体的ないきさつ、手法が書かれた一冊です。
著者の永野さんは、31歳にして全国にいくつもの山を所有しています。
山投資のみならず、大家や建設会社、アイドルプロデュースなど様々なビジネスを手掛けており、ビジネスに対する著者の考え方はシンプルでタメになるものばかり。
それは著者自身のビジネスの考え方にあります。
新しいビジネスを手掛けるときの基本は「ビジネスを回しながら知識や経験を積む」こと。
「人が2か月かけて勉強することを、1日で習得してきたと思っています。」
という著者の言葉どおり、「こんな失敗もするんだ!?」という事もアリアリと書かれています。だからこそ、高速に知識と経験を積み上げていることが読み取れます。
また、著者は高校3年生にして100の資格を取得しており、そこで身に着けた多角的なものの見方から、新しいビジネスでも独自の発想で挑戦できるという強みを持っています。
それから、山投資のきっかけになった不動産投資についても、「家を買うために山を引き取る」など面白いアイディアが詳しく書かれています。
この本は若くしてこれからビジネスを始めたいと思っている人、中古物件を購入したいと思っている人にこそ読んで欲しい1冊です。
それでは、ここからは「タメになったこと」「真似したい考え方」に分けて紹介します。
—————————「タメになったこと」以下引用
逆に考えれば、売りに出ている山を探せば、その処分に困っている人が戸建てを安く売ってくれる可能性がある
山にある電柱は1本あたり年間200円から300円です。宅地は1500円となり、田畑は1700円から1900円と高額になります。
地元の不動産を訪ねて「県外の物件はありますか?」
仮に、売主がお金を出してでも処分したい山があったら、面倒な交渉やら手続きをこちらが負担することで、そのお金をもらえる可能性があることに気づいた
初めて山を買うという人には、やはり「アットホーム」がおすすめ
—————————「真似したい考え方」以下引用
メゲないのが僕の身上ですから、ガンガン電話を掛けまくった
僕の金銭感覚としては、所有者が処分に困っているような山に、1円以上は出したくないというのが本音です。
この案件ではどちらが上なのかを、その都度、きちんと見極めたいと思っているのです。
大切なことは、後々相手ともめないために、わからないことや不明なことが少しでもあったら、トコトン話を詰めることだと思います。どんな些細なことでも聞くし、自分でも調べます。
僕は人と組んでのビジネスはやりません。
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特に参考になったのは著者の勘の良さ。
「その山は300平米というから、約100坪くらいの小さな山でした。」
「山の多くは1万平米から2万平米くらいになるまでは固定資産税の免税点である30万円に届かない」
こうした勘所が良いのは資格試験で身に着けたものと思います。
そして、関心したのは「行動力」
「そんなの思いついてもやらないでしょ!?」っていうことを「やってしまう」のが著者の凄いところ。僕と同年代ですが、そんな人周りにまったく見当たりません。汗
僕が具体的に実践できそうなのは、中古物件を買うついでに山を引き取ること。賃貸住まいを辞めて中古物件を探している僕にとって目から鱗の情報でした。これだけでも買う価値ありました。
これから新しくビジネスを始めたい人や中古物件を買ってみたい人にオススメです。
ぜひ、読んでみてください。
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『一生お金に困らない山投資の始め方』永野彰一・著
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「一生お金に困らない山投資の始め方」目次
第1章 地味に稼げる!「山投資」の魅力と儲け方
第2章 お金が無くても不動産投資で成功する方法
第3章 だからうまくいった!「山王」流・投資成功の絶対法則
おわりに 塵も積もれば山となる
『一生お金に困らない山投資の始め方』永野彰一・著
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